旅の余白 | 夏のマンハッタンとアメリカンバレエ
- Sakura Nimura
- 2024年7月30日
- 読了時間: 2分
更新日:5月1日

夏にマンハッタンを訪れるのは、実に久しぶりのことでした。
今回はミッドタウンにあるバージンホテルに宿泊。
お部屋の窓からは、快晴の空に堂々とそびえ立つ、エンパイア・ステート・ビルディングが見えます。エネルギッシュな、この街の力強い空気が感じられる景色です。

この旅の目的のひとつは、バレエ鑑賞でした。
というのも、我が家のお向かいに住む奥様が元プロのバレエダンサーで、引退後は大学でダンスを教えていたという方。普段から会うたびにバレエ談義をしてくださり、その影響もあって「久しぶりに観に行ってみようかな」という気持ちになったのでした。
彼女はいつも、「振付師や芸術性が大事。だからニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)が絶対おすすめよ!」と熱く語ってくれるのですが、私のような素人には、やはりスター性がわかりやすいアメリカン・バレエ・シアター(ABT)の方に親しみやすさを感じてしまいます。定番の演目も、物語として追いやすいですしね。


当日、バレエ会場で女優のジェシカ・チャステインさんを目撃。
普段は著名人がそばにいてもまったく気づかない、注意力が足りない私なのですが、今回ははっきりと気がつきました。客席にふつうに座っていたにもかかわらず、ドレスアップした姿から漂うオーラと華。
そして、この日のプリンシパルは、ABTの看板ダンサーであるイザベラ・ボイルストン。彼女の華麗なダンスに、心がときめきました。
女優さんにしてもバレエダンサーさんにしても、美しさは生まれ持ったものだけではなく、育てていくものなのだろうなと感じます。もちろん、才能のある彼女たちは特別な存在ですが、でも、本人の強い意志によってその才能を磨かなければ、きっとここまで光り輝くことはなかったことでしょう。
「美しくありたい」という意志のあるところに、努力があり、輝きが宿る。
ちなみに、お向かいの奥様は現在71歳。
現在でも週に3回バレエレッスンに出向き、地道にトレーニングを続けていらっしゃいます。凛とした姿勢と、美しい所作がとても印象的で、ああいう風に年を重ねられたらいいなぁ、と思わせてくれます。
芸術と美しさに触れて、ときめきを感じたバレエ鑑賞。
つい怠りがちになる美容への関心が、普段とはまた違った角度から刺激された夜でした。
Comments