整えるリチュアル | コンフォートフードの時間
- Sakura Nimura
- 2024年7月16日
- 読了時間: 3分
更新日:5月1日

「コンフォートフード」とは、心も身体もほっとさせてくれる、そんなあたたかい記憶とやさしさが染み込んだ食べもののことを言います。
試験前の夜に母が作ってくれたおにぎりや、海外旅行から帰ってくると食べたくなる出汁の効いたおうどんなどが私のとってのコンフォートフード。ちょっと頑張らなくちゃいけない時や、疲れが溜まっている時に食べたくなるメニューです。
アメリカにも、“アメリカらしい”コンフォートフードがあります。
たとえば、チキンスープ、グリルドチーズサンドイッチ、マック&チーズなどがその代表格です。どれもこってりとしていて、アメリカらしいメニューですよね。
もともとアメリカンな料理は苦手だった私ですが、こちらでの長年の暮らしの中で少しずつ味覚が慣れてきて、最近では抵抗感もずいぶん薄れてきたように思います。
中でも、自宅でときどき作るのがグリルドチーズサンドイッチです。何種類かのチーズを挟んだとてもシンプルな焼きサンドなのですが、アメリカでは子供が大好きなメニューとしても知られています。

そんなグリルドチーズサンドイッチを作る時、我が家ではちょっとしたこだわりがあります。それは、パンにサワドーブレッドを使うこと。
サワドーブレッドとは、天然酵母を使ってゆっくり発酵させた、ちょっぴり酸味があって噛みごたえのあるハード系のパンです。このパンの特徴は、天然酵母が発酵過程で小麦のグルテンをかなり破壊するので、グルテンアレルギーの人でも食べやすいパンだということです。
2020年、コロナ禍のアメリカではベーキングが大ブームになりました。我が家の夫くんもその波に乗って、リモートワーク中にベーキングをしまくっていました。そしてある日、同じようにベーキングにハマっていた友人から、サワドーブレッド用の天然酵母を分けてもらいました。それをきっかけに、パン作りにどんどん夢中になった彼。
時間がある週末にまとめて焼いてくれるので、我が家の冷凍庫にはいつも自家製サワドーブレッドがあります。
薄くスライスされたパンを、バターを敷いたフライパンでパニーニのようにカリッと焼き上げます。中に挟むチーズは、チェダー、ゴーダ、グリュイエールなど、ナッティでコクのあるチーズを3種類ほどミックスしています。
外はカリカリ、中はとろり。
アメリカの定番は、トマトスープと一緒にいただくことです。
チーズのクリーミーな酸味とトマトのさっぱりした酸味が、お互いを引き立て合って絶妙な組み合わせです。
ちなみに、今日のお昼はトマトスープがなかったので、写真ではミニトマトとゴーダチーズをバジルソースで和えたサラダにしました。
さて、あなたにとってのコンフォートフードはどんなメニューでしょうか?
どんな場面で、その味を思い出しますか?
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