旅の余白 | 心揺るがすティータイム
- Sakura Nimura
- 2024年7月14日
- 読了時間: 4分
更新日:5月1日

久しぶりにマンハッタンに行く用事がありました。
用事が済んだら忙しい場所を退散し、静かなエリアでゆっくりお散歩を。
ニューヨークのマンハッタン、ウエストビレッジとグリーンウィッチビレッジというエリアには、素敵なお茶屋さんがいくつかあります。
一軒目はMcNulty's Tea & Coffeeという1850年代から営業しているお茶屋さん。
ホールセールをメインにされているようです。中に入ると、上記の写真の通りその正統さを感じることができる老舗のお店です。
座ってお茶を飲むスペースはありませんが、探しているお茶のタイプやコーヒー豆についてお店の方に伝えると、次々といろんなものを出してきてくれて、香りを嗅いだり詳しい説明をしてもらうことができます。
私のお気に入りは、ガラスの瓶に入って置いてあるパッションフルーツやパパイアなどを乾燥させたフルーツ系ハーブティーです。そのまま淹れるとノンカフェインで飲むことができますが、自宅にある緑茶やイングリッシュブレックファーストなどのシンプルな茶葉とミックスして淹れるて呑むのもお気に入りです。
2軒目は台湾茶とデザートのお店、Te Companyです。
店内のスペースはとても小さいのですが、6席ほど座るスペースがあります。ここでいただくお茶は本格的で、こじんまりとしたおしゃれなスペースで丁寧に淹れていただいたお茶を啜っていると、とても幸せな気持ちになります。
そして最後は、多分比較的新しい店、Paquitaです。
ここも小さなスペースで、店内には4席くらいしか座るスペースはありませんが(外にも少しだけ椅子があったような)、とってもおしゃれで覗いてみる価値のあるお店です。店内ではアンティークのお皿や小物なども、少しですが販売していて、ちょっとしたギフトを買うのにも良さそうなお店です。
マンハッタンは基本的に、誰もが忙しく動いている街。カフェやバーに行っても、ゆったりとした気分になりにくいと感じることが多いのですが、ウエストビレッジとグリーンウィッチビレッジのこのエリアは、少しだけ違った時間がゆっくりと流れています。

ちなみに、アメリカにはあまりお茶の文化が浸透していなくて、昔からコーヒーを好む人が多いと感じます。食事の後にお茶、おやつと一緒にお茶、というような習慣はあまりなくて、イギリス人や日本人のようなお茶休憩なども浸透していない気がします。
昔は、お茶を頼むと”苦くて茶色い液体”、みたいなものが出てきて、それにたっぷり砂糖を入れて飲むのがアメリカ的な紅茶、だったようです。だからアメリカ人は、お茶を好む人が少ないのかもしれません。
ですが、その傾向はこの二十年ほどで随分と改善されてきていて、昨今ではヨーロッパのブランドに頼らずとも、かなり美味しいと思えるアメリカブランドのお茶が増えてきました。
個人的に気に入っているのは、まずはオレンゴンのポートランドに拠点を置くSteven Smith Teamaker です。
エレガントなブレンドティーが多くあって、バラの花びらとブレンドされた玄米茶だったり、しつこすぎないアールグレイなど、美味しい飲みやすいお茶が多くあります。
中でもリピート買いしているのは、 No.13 Red Nector のルオボスティーです。以前はルイボスティーが苦手だったのですが、ここのはフルーティーな香りと上手にブレンドされていてとても飲みやすく、ノンカフェインティーが飲みたい時に愛飲しています。
そしてこの四年ほどリピートしている抹茶は、Nekohama Co. のものです。
こんな質のいい抹茶がアメリカで買えるなんて!驚くほど味わい深い高品質の抹茶で、アーモンドミルクと一緒に抹茶ラッテにして飲んでいます。
このお店が扱う茶葉はどれも素晴らしいですが、私はWhite Tea のArbor Baimudan( 野放白牡丹)が好きです。高級感がありますので、特別な日にいただく特別なお茶です。
お茶の時間は、余白を作ってくれるゆとりの時間。
旅先でも自宅でも、美味しいお茶をいただくと、心も身体もほっこりします。
あなたのお気に入りのお茶は、どんなお茶ですか?
どんな風に、お茶の時間を楽しんでいますか?
Comments